アコムの金利は消費者金融の中では低い?
アコムは、三大メガバンクの一つである三菱UFJ銀行と同じく、三菱UFJフィナンシャル・グループに属する安心の消費者金融会社です。
カードローンでお金を借りると、元金に上乗せして利息を支払わなければいけません。
この利息の基礎となるのが、金利です。気になるアコムの金利は、他の大手消費者金融とほぼ同水準です。
少額借入でも最高金利は年18.0%で、これは実質年率17.8%のプロミスを除きアイフル、SMBCモビットでも同様です。
最低金利はSMBCモビットと並び業界最低水準の年3.0%で、800万円までの高額限度額融資を無担保・保証人不要で借入可能です。
アコムは限度額が高ければ金利は下がる!
気になるアコムの適用利率は審査によって決定されますが、契約極度額に応じて下記の範囲内の利率になります。
【アコムの契約極度額と金利】
契約極度額 |
適用金利 |
---|---|
1万円~99万円 |
7.7%~18.0% |
100万円~300万円 |
7.7%~15.0% |
301万円~500万円 |
4.7%~7.7% |
501万円~800万円 |
3.0%~4.7% |
融資限度額が上がるほど、低い金利幅が適用されています。
つまり、融資枠が大きいほど適用金利は下がり、返済総額に占める利息の割合が小さくなります。
一方、アコム以外の大手消費者金融アイフル・プロミス・SMBCモビットは、限度額に応じた適用金利は特に公表していません。
ただ、法定利息の原理で考えると、アコム同様に限度額に応じて金利決定されます。どのカードローン業者でもこのように限度額が高額なら金利は下がる仕組みになっていることには、理由があります。
カードローンの金利と限度額の関係
直接的な影響を与えているのは、利息制限法という法律です。利息制限法は、銀行・消費者金融・信販会社などの区別なく、カードローン事業を行うすべての業者に適用されます。
法律名の示す通り、民事上の利息の制限を定めていて、法定上限を超える利息は無効としています。
利息制限法では、以下のように金利の上限を定めています。
- 元本10万円未満の貸付に対しては年20%
- 10万円以上100万円未満なら年18%
- 100万円以上なら年15%
融資額が大きいほど、法律上も低金利適用となることがわかります。
この法律に従うため、限度額が高額になると金利が下がるのです。
アコムのキャッシングで、利息制限法と同様に重要な法律が貸金業法です。貸金業法は、消費者金融や信販会社などの貸金業者による融資について定める法律です。
貸金業法においては、利息制限法の法定利息を超える利息契約をしてはいけないことが明文で記されています。
また、アコムをはじめ貸金業者はすべて、表示利息(実質年利)とは別に手数料や審査料を徴収してはいけないとされています。
つまり、元本とアコムのホームページに記載された貸付利率(実質年率3.0%~18.0%)以外に、費用請求されることは基本的にありません。
カードローンの下限金利が関係するのは高額融資のときのみ!
大手カードローンの金利は通常、「〇%~〇%」といったように一定の幅を持たせた金利表示がされています。
審査の結果、限度額に応じて金利決定がされますが、初回融資から最低金利が適用されるということは、希望限度額や申込者のスペックにもよりますが、そうそうないと考えておいた方がいいでしょう。
金利が低い、高額の極度額で契約するには返済実績や、それに見合った年収が必要になるということです。
必要な金額を保証人などの担保不要で借りられるキャッシングは便利ですが、限度額=自分の貯金のような感覚になってしまい、使い過ぎてしまう人もいます。
借り過ぎを予防して自己管理を徹底するためにも、金利計算して利息表を作成するということも有効です。
このとき、最低金利で計算して実際の金利との差が開いてしまうと、計画倒れになりかねません。
最少返済額で見込むと、予定していたよりも返済が苦しくなってしまうので、余裕をもって上限金利で計算して返済計画を立てた方が失敗がありません。
アコムのカードローンは初めてなら金利0円の無利息期間あり
アコムのカードローンの特徴の一つが、人気の高い無利息期間サービスが用意されていることです。
アコム初回契約日の翌日から30日間は、いくら借りても利息はゼロになります。
この無利息サービスを上手く活用すれば、かなり利息支払をカットできるので、関心が高い人が多いです。
無利息サービスの対象となる融資は、アコムの個人向無担保カードローンのみです。アコムクレジットカードのACマスターカードや借換え(おまとめ)ローンはサービス対象外なので、要注意です。
アコムの無利息期間が適用される条件
ただし、無利息期間の適用には条件があります。
- アコムでの契約が初めての方
- 返済期日「35日ごと」で契約された方
※審査により、不適当と判断した場合は対象外となる可能性があります。
※無担保カードローンが対象です。その他の契約(クレジット・借換えローンなど)は対象外となります。
数あるカードローン業者の中でも、この無利息サービスを取り入れている金融会社はごく一部です。
大手消費者金融でも、30日間無利息サービスを展開するのはアコム・アイフル・プロミスの3社だけです。
銀行カードローンではさらに少なく、全国展開の大手では新生銀行カードローン レイクだけです。
アコムで100万円借りたら利息はいくら?
アコムで100万円借入れした場合の利息額は、適用金利と返済期間によって変わってきます。
最低返済額の支払いのみで毎月返済していくか、ボーナスなどで短期返済するかによって、大きな利息差が生じるため一概に「100万円借りたら利息はいくら」とは言えないのです。
そこで、利息額が高くなるケースと、最も利息額を節約できるケースの2パターンをご紹介します。
アコムの返済方式は、定率リボルビング方式といって、借入金額に一定の割合をかけた金額が最小返済額になります。契約極度額100万円超の場合は、2.0%~3.0%×100万円で返済額が割り出されます。
3.0%で計算すると、月々3万円が最低返済額になります。
返済時期については、35日ごとの支払い若しくは毎月指定期日の支払いか、好きな方を選べます。
100万円を月3万円の返済額で完済した場合、総支払利息額は295,791円です。
アコムで100万円を借りて、最も利息額を節約できるケースとは、無利息期間サービスをフル活用してボーナスなどで一括返済する方法です。 返済額はいくら?アコムで返済のシミュレーションをする
ボーナス支給日の3週間前に初めてアコムで100万円を借りて、自動車のナビ、最新型テレビやノートパソコンなどを購入したとしましょう。
ボーナスが入って、無事予定通り一括返済できれば、利息額は0円で済みます。
金利や年率、利息って何が違うの?
- 金利: 借金に対する利息の割合または利息そのもののこと
- 年率: 1年単位の利率のこと
- 利息: 借入額と共に返済すべき費用のこと
「実質年率」「利率」「利子」など、同じような意味の言葉が複数あるので、わかりにくい部分もあるかもしれません。一度理解すれば、今後も金融に関するビジネス等でも役立つ用語知識です。
ここでは、カードローンに限らず住宅ローンや教育ローンなど様々なローンでお金を借りるときに役立つ、金融用語の意味をわかりやすく説明します。
まずは、「金利」からです。
金利とは、借りたお金(元金)に対する利子・利息の比率のことです。また、利子・利息そのものを金利と呼ぶことも多々あります。三井住友銀行などメジャー銀行からアコムのような消費者金融、クレジットカード会社なども全て、ローン事業による利益は利用者の支払う利息によって成り立っています。そのため、金利ゼロのローンはあり得ないのです。一定期間金利が実質ゼロになるのが無利息期間サービスですが、これはあくまでも期間限定のサービスなのです。
次に、「年率」です。1年を単位にして計算する比率のことを、年率といいます。カードローンについての「年率」とは、借りた金額に対して1年で発生する利息の割合を意味します。アコムを利用するなら知っておきたい用語が、「実質年率(年利)」です。消費者金融の金利は、実質年率(年利)で表示されます。年率と年利は同じだと思っていいでしょう。実質年率というのは、事務手数料やカード発行手数料など諸経費が金利に含まれていることを意味する用語です。
最後に、「利息」の解説をします。利息とは、貸付の対価として、元金と借入期間に比例して一定の利率で支払われるお金のことです。
借入が多くなり、期間が長くなるほど利息額は高くなります。
これは一見、限度額が高くなるほど低金利が適用されることと矛盾するように思えるかもしれません。
たとえ金利が低くても、高額借入を長期間すると総支払額と共に利息額も膨らむのです。
「消費者金融で借りたら、利息以外にも印紙代など名目のちがう費用が発生するのでは?」
このような不安を抱く人もいるので、誤解を避けるためにも消費者金融は実質年率表示が法律で義務付けられています。
諸費用がすべて含まれるため、純粋な金利よりも実質年率表示の方が必然的に高くなります。これには、実質年率表示が義務付けられていない銀行カードローンとの差が生じて、問題ではないかという専門家の意見もあります。
見た目の金利を減らそうと、銀行は審査手数料や印紙代を別途請求することも、現在の法体系ではできるからです。
大事な要点としては、アコムで借入をした場合は実質年率以外に追加の費用発生はない、ということです。
アコムの金利・利息が心配なら返済シミュレーション
アコムで実際に借りたら、利息額や毎月の返済額はどのくらいになるのか、気になりますよね。カードローンは、利用する前に返済計画の目途を立てておくことが大切です。
アコムの公式サイトには、無料で利用できるコンテンツサービス「返済シミュレーション」が用意されています。
アコムの利息発生方式、返済方法に合わせて計算して瞬時に一覧表示してくれるので、返済シミュレーションは大いに活用した方がいいでしょう。
アコムの返済シミュレーションでは次のことがわかります。
- 毎月の返済額の目安
- 完済までの返済回数
アコムの返済シミュレーションは、2つの入力方法から好きな方を利用できます。
「大体このくらいの期間で完済したい」という希望がある人は、返済回数から毎月の返済金額を算出するシミュレーションを使います。
「毎月〇万円なら無理なく返済できるから、この金額で支払いを続けた場合の返済プランを知りたい」
このような人は、毎月の返済金額から返済回数を算出するシミュレーションがおすすめです。「返済計画表を表示する」をクリックすると、第一回目の返済から完済するまでの全ての返済時の詳細をチェックできます。
毎回の支払額の内訳も知ることができるので、月々どのくらいの利息が発生しているのか実感できます。
印刷して手元に置いておけば、返済徹底表として気になったときにいつでも確認できます。毎月の支払利息を意識することで、無駄遣いも自粛しやすいでしょう。
アコムの返済シミュレーションは、金利設定も自由に変えられます。
増額申請をして金利変更があった場合も、簡単にチェックできます。
金利優先でキャッシングを選ぶならアコムよりも銀行カードローンのほうが得?
アコムで借りるか、銀行カードローンで借りるかで、迷っている人もいるでしょう。
銀行と消費者金融どちらのカードローンが向いているかは、その人が何を優先するかで変わってきます。金利を一番に優先するなら、消費者金融よりも銀行カードローンが良いでしょう。
傾向としては消費者金融の金利よりも銀行金利の方が低く、利息率がお得です。
ですが、銀行カードローンは無利息期間がない場合がほとんどなので、ある程度まとまった額を借りたい方向けと言えるかもしれません。
銀行カードローンの審査は消費者金融よりも厳しい?
一般的に、銀行カードローンの審査基準は消費者金融よりも厳しいと考えられています。
各社の審査通過率は公表されていませんが、インターネット上の金融特集記事やツイートなどのクチコミを見ても、銀行カードローンの審査ハードルは消費者金融よりも高いことが伺えます。
銀行カードローンの場合は、申込から実際に借入れして現金を入手するまで相当な時間がかかることもあります。
銀行カードローンの土日祝祭日の対応にはバラつきがあり、年末年始なども長期休業する傾向があります。
消費者金融の金利|アコムの金利は低い?
アコムの設定金利は、大手消費者金融の平均的な金利水準といえます。
大手消費者金融といえば、プロミス、アコム、アイフル、SMBCモビット、ノーローンの5社です。
一口に消費者金融といっても様々で、消費者金融会社数全体では、中小規模の消費者金融が多くのシェアを占めます。
でも中小消費者金融の金利は、大手よりも総じて高くなる傾向にあります。
消費者金融で融資を受けるときは、審査対応が業界最短で、金利も低い大手消費者金融を選ぶことをおすすめします。
大手消費者金融のほとんどは銀行グループに属する、いわゆる銀行系消費者金融です。
経営母体が安定しているので、法律遵守はもちろんのこと、サービスも充実しています。
アコムの金利を下げたい!限度額を上げる方法は?
アコムの希望限度額が100万円以下で初回契約であれば、アコムの上限金利が適用されるケースが大半だと考えられます。
初回は上限金利が適用されるケースが高いのは、アコムに限ったことではなく、これまで取引関係がない人に融資をする場合、金融機関はどうしても慎重にならざるを得ないのです。
金利総額を抑えるためには、適用金利は少しでも低いに越したことはありません。
アコム契約後に低金利に移行する対処法として、融資限度額の増額申請という方法があります。
ポイントは、ある程度利用と返済実績を積んでから増額申込をすることです。
アコムの増額申請はいつでも出来ますが、融資利用前だと初回申込時と条件がさほど変わっていないので、増額の可否を金融機関が判断し難いのです。
利用実績によって、返済期日毎にきちんと支払いをする人物であることが客観的に証明できれば、希望が通りやすくなります。
キャッシングの融資額を増額するには信用情報と年収がポイントに!
アコムの限度額を増額するためには、利用・返済実績を積むことのほかに、次の2点が重要です。
①希望額が年収の3分の1以内であること。
②信用情報に問題がないこと。
アコムは総量規制の適用を受けるので、年収の3分の1を超える融資をすることはできません。
希望額が一定額以下なら増額申請時も収入証明書の提出は不要ですが、初回契約時から転職をして勤務先に変更があれば、在籍確認が再び行われることがあります。
在籍確認は、基本的に電話で行われます。アルバイトから正社員など安定した雇用形態になっていたり、昇給していると増額審査で有利になります。
増額審査でも初回審査時同様に、信用情報の照会確認がされることが多いです。
他社借入があると審査に通らないのではないかと不安になってしまう人もいますが、返済日を守るという基本的なことができていることが、まずは重要です。
アコムのローンの金利
アコムには、カードローン以外にも便利な金融サービスが用意されています。まず、アコムのカードローン付にすることもできるクレジッドカードがあります。
カードローン付なら、海外でのショッピングはもちろん、キャッシングも可能です。
その他にも、ビジネスサポートカードローンや、借換専用のローンなどがあります。
【アコムのカードローン(キャッシング専用アコムカード)以外の金利】
- ACマスターカード(カードローン付き): 10.0%~14.6%
- ビジネスサポートカードローン: 12.0%~18.0%
- 借換専用ローン: 7.7%~18.0%
気になる金利は10.0%~14.6%となっていて、アコムカードよりもお得な利率になっていますが、無利息期間の対象外です。
個人事業主の方が事業用のお金を借りたいときは、アコムのビジネスサポートカードローンがあります
。個人事業主の方に特にうれしいのは、年収の3分の1を超える借入にも制限がないことです。
通常のカードローンと同じく申込日の即日融資が可能で、アコムカードからの切り替えも出来ます。金利は融資額に応じて、2種類あります。
100万円未満の融資なら12.0%~18.0%、100万円以上300万円以下なら12.0%~15.0%の金利が適用されます。
アコムは、他社からの複数のローンを借り換えして一本化するための、借換え専用ローンも用意しています。金利は実質年率7.7%~18.0%で、一見するとアコムの通常カードローンの方がお得に思えるかもしれません。
おまとめ専用ローンは融資限度額が300万円までで、通常のアコムローンは800万円まで借入可能なので、最低適用金利が異なるのです。
おまとめローンを利用する人は希望融資額が大きいため、適用利率は低くなる傾向にあります。
また、年収の3分1までという総量規制による借入制限が例外的になくなるのも特徴です。
アコムの金利まとめ
- アコムの金利は、実質年率3.0%~18.0%
- 契約極度額は1万円~800万円、限度額が高いほど低金利になる。
- アコム融資がはじめてなら、30日間金利0円サービスを利用できる。
- アコム利用開始後も、追加増額申請により低金利適用となるチャンス有り。
- 中小消費者金融より銀行系大手消費者金融の方が低金利で安心。
アコムは、平日だけでなく土日祝日も利用できる無人契約機でローンカードを受け取ることができます。
利便性が良いだけでなく、金利面でも高額融資なら銀行と変わらない低金利が適用されます。
また、無利息サービスを賢く活用することで、利息支払を減らすことができます。