契約可否は準備次第!カードローン審査を解説
カードローン初心者が押さえておきたい審査のポイント
一般的なカードローンの印象というと、次のようなものです。
・消費者金融からお金を借りること
・すぐにお金を借りられる
・借りるのは簡単だが返すのが大変
過去、消費者金融系のカードローンを利用している人たちが多く金融事故(債務整理など)を起こし、社会問題として連日メディアで報道されることがあったため、「リスキーな行為だ」という印象を持っている人も少なくありません。
確かに、以前は法整備も不十分だった関係もあり、比較的リスキーな行為だったといっても良いでしょう。
しかし、現在は様々な対策が進んだことにより、段違いに安全なものになっています。
「急な出費でお金が足りない」「万が一の時の保険として活用したい」など、適切な使い方をすれば非常に便利なものであることを覚えておきましょう。
ただし、希望すれば誰でも利用できる訳ではありません。
カードローンを利用する為には審査を受ける必要があり、審査で承認されなければお金を借りることはできません。
特に、「お金を準備できないと大きな問題に発展してしまう」といった状況では、いかにして審査をクリアするのかが重要なポイントです。
審査結果について、具体的な判断理由を知ることはできませんし、そもそもの判断基準を知ることもできません。
つまり、「推測の上ですべての行動を決める」ということになるので、どれだけ多くの基準を基に自己判断を行うのかがとても大切です。
そこで、カードローン審査の仕組みや基準を説明するとともに、どのようにすれば審査を突破する可能性を高められるのかを紹介していきます。
まずは、カードローンの基礎知識を紹介しましょう。
【カードローンの基本】
・申し込みは年齢制限がある(例、20~69歳まで)
・収入があり、なお且つ収入が安定している必要がある
・上記2つの条件を満たしていれば、雇用形態で申し込みを制限されることは少ない(例、正社員でなくともアルバイトやパートでも契約可)
・安定した収入の定義とは、突発的な収入ではなく定期的な収入(月収)として一定基準を確保できていること
・申し込み方法には種類がある(インターネット、電話、郵送、来店、自動契約機など)
・審査では本人確認と収入確認(在籍確認も含む)がある
・確認作業は通常電話で行われるが、条件によっては電話以外(書類など)で対応することも可能
・最短即日(即日融資)で完結するが、すべてではなく、条件次第で実現できないこともある
・返済時には利息を支払う必要がある
・完済とは必ずしも債務残高を0円にすることではなく、無利息残債を残した状態でも完済となる
【カードローン利用時の注意点】
・消費者金融系と銀行系があり、種類によって性質に違いがある(例、金利の平均値、総量規制など)
・事前に返済計画を作成し、確実性の高い利用を心掛ける
・手数料などのコストをしっかりと管理する
・少ない返済回数で減少させる元金が多いほど、返済コストは下がる(例、1回の返済額を増やす、少ない返済回数で完済する)
・悪質な貸金業者を絶対に避ける(例、闇金、詐欺)
審査落ちの理由?カードローンに通らない人とは
カードローン審査の判断基準は、審査を行うカードローン会社によって詳細が異なります。
例えば、年収200万円の人でも契約できるカードローンもあれば、年収500万円の人でも契約できない(審査で落とされてしまう)カードローンもあります。
といっても、具体的に年収のベース値が決められているということではなく、その人の総合的な返済能力や信用能力の評価基準が違うことによるものです。
年収200万円の人でも債務がなく、生活に掛かる支出が少なく抑えられる環境が整っている状態(持ち家、完全自給自足など)であれば契約できる可能性が高まったり、年収500万円でも債務が300万円ある状態で生活の支出も多いう状態(都心で家賃の高い物件に住んでいるなど)ならば契約できない可能性が高まったりします。
要するに、「客観的に見て返済能力が十分であると判断できる状態」ほど、契約できる可能性難くなるということです。
逆にいうと、審査で落ちてしまう人は、客観的に返済能力が不十分であると判断されている可能性が高いということです。
また、返済能力の他にも返済に対する責任意識、いわゆる信用力によっても結果が変わります。
それでは、審査落ちの理由となりやすい要因を見ていきましょう。
カードローン審査に通らない人はココをチェック!
【カードローン審査に通らない人のチェックポイント】
・収入が基本的な生活を成すために十分である
・すでに債務を負っている
・これまでに支払いの遅延や延滞をしたことがある
・金融事故(債務整理や自己破産など)の経験がある
・仕事をしていない(独身無職)、勤続期間が短い
この他にも審査で融資を否決されてしまう要因はあります。
申し込みブラック、自社ブラックと呼ばれる状態ならば審査落ちの可能性が高くなり、場合によっては対応が不誠実であるという理由(話し方が横柄、横暴な要求をする、信用できないと感じさせる行動など)で審査結果が冷遇される可能性もあります。
とりあえずは、上記の代表的なポイント5つをチェックしておくと、契約の可能性は随分高くなります。
それでは、紹介した要因について個別に見ていきましょう。
・収入が基本的な生活を成すために十分である
カードローン契約をするということは、分かりやすく「借金をする」ということです。
つまり、カードローンで10万円の融資を受けたとすればそれを返済する必要があります。
「借りたものは返さなければいけない」という基本原理に近い話なので難しくはありませんが、カードローンの場合は「利息を上乗せして返済しなければいけない」「月々の返済額に最低基準が設定される」などの制約があります。
具体的な数字は契約内容などによって違いますが、例えば月当たり1万5千円の返済が必要になる契約(希望)であるのに対し、審査で認められる返済能力が1万円しかない場合には、1万円という返済能力の範囲で契約することになります。
ということは、返済能力が認められない状態であれば融資を受けられないということになります。
返済能力とは、単に収入だけで決まるものではなく、収入と支出のバランスを見て判断されます。
要するに、裁量所得がどの程度あるのかを判断されるということです。
・すでに債務を負っている
すでに他社カードローンや目的ローンなどを利用して債務を負っている場合、新規に契約する為の審査基準は高くなります。
これは、上でも書いている通りに裁量所得が少なくなってしまうことも関係しますが、それとは別に「総量規制によって借入れが制限されてしまう可能性」についても考慮する必要があります。
特に、総量規制による影響は大きく、すでに総量規制上限に達している場合に総量規制対象のカードローンを申し込んだとしても、契約できる可能性はありません。
一応、おまとめローンを利用する場合ならば可能性がありますが、フリーローンとしての利用を前提としている場合には、総量規制の影響で契約できなくなることを覚えておきましょう。
具体的な総量規制の影響として、規制の対象となる債務(カードローンに限らない)の場合は年収の1/3を超える貸し付けをすることができない(借入ではない)というものです。
総量規制の対象となるのは、消費者金融、信販会社、クレジットカード会社などが行っている貸付けなどで、銀行系カードローンの場合は規制の対象とはなりません。
つまり、すでに債務がある状況で新たな借入れをしようと思うのであれば、総量規制による制限のない選択肢も検討することが必要だということです。
・これまでに支払いの遅延や延滞をしたことがある
過去のローン取引において、遅延(支払日に支払いしない)や延滞(遅延の範囲を超える支払い遅れ)がある場合には、それを理由に審査で否決されてしまう可能性があります。
例えば、クレジットカードで買い物をして支払日(引き落とし日)に残高不足で引落しできなかった場合、クレジットカード会社から連絡がきて再引落しの準備を依頼されます。
そこで無事に引き落としができればまだ良いのですが、そこでも引き落としができなかった場合には自分の信用が下がると思っていた方が良いでしょう。
とはいえ、不注意で1回程度引落しができないということは往々にしてあることです。
それくらいならばまだ良いのですが、長く遅れることはないにしても頻繁に引落し不能になる状況は、長く延滞する状況とそう変わらなくなってしまいます。
このような履歴は、各社が加盟する信用情報機関に登録され、数年間保管されます。
そして、カードローン会社は審査を行う段階で信用情報機関の登録情報を照会するので、支払い状況が芳しくないことを容易に察知できます。
「よく支払いに遅れる人物=返済能力に不安のある人物」と考えられる場合、カードローン会社は融資を渋ることになるということは、とどのつまり審査で落とされる可能性が高くなってしまうということです。
・金融事故(債務整理や自己破産など)の経験がある
自己破産や民事再生など、いわゆる債務整理をした事実は信用情報機関や官報に掲載される形で残ります。
これらは俗に金融事故と呼ばれ、金融事故を起こしている人はブラックリストに載ってしまうということは良く知られています。
実際にはブラックリストなど明確なものが存在している訳ではないというのが適切な認識ですが、兎にも角にも審査で否決されてしまう可能性が高くなることだけは間違いありません。
また、自分の債務を免責する行為だけが関係する訳ではなく、過払い金返還請求を行った場合も事故として扱われることを覚えておきましょう。
・仕事をしていない(独身無職)、勤続期間が短い
カードローン審査を申し込むためには、最低基準をクリアする必要があります。
例えば年齢が20~69歳までの人しか申し込みできない、安定した年収がある人しか申し込みできないなどです。
年齢に関しては明確ですが、安定収入は比較的抽象的な表現となっています。
というのも、具体的に年収や月収がいくら以上なければいけないという基準がある訳ではなく、あくまでも「お金を貸しても大丈夫そうだ」と感じられるかどうかがポイントです。
最低限度の基準として、収入がある人ならば返済能力がある可能性が高いという判断がしやすいので、無職のようにそもそも収入を得ていない人は、返済能力が保証されないという理由で申し込み対象に含まれていません。
その状態で申し込みをしても、当然の様に審査で否決されてしまいます。
また、仕事をしている人でも働き始めて間もない場合(勤続年数が短い)には、収入状況の保証がないといった理由で否決されやすくなる可能性もあります。
カードローン契約~融資までの流れ
①.申し込み
利用可能な方法の中から任意で選択します。
主な申し込み方法は以下の通りです。
・インターネット申し込み
・電話申し込み
・来店申し込み(店頭、自動契約機)
・郵送申し込み
現在、特に利用頻度が高い方法はインターネット申し込みです。
インターネット申し込みの一つの特長として、来店不要かつ電話連絡不要で契約できる方法(WEB完結の一部)が存在することが挙げられます。
項を分けて説明しますが、審査の際に行われる在籍確認すらも電話以外の方法で対応できるので、会社へ電話を掛けられたくないと感じている人には特におすすめです。
その他の申し込み方法については、即日融資に関することなどを考慮して変更すると良いでしょう。
②-1.審査
消費者金融系カードローン(銀行系以外)は、基本的に自社審査の結果だけで融資を判断します。
すでに紹介している点(カードローン審査に通らない人はココをチェック!)などを考慮し、可能性を高めておきましょう。
また、銀行系カードローンの場合は保証会社の審査が前段階で行われ、その審査をパスできれば銀行が行う審査に進めます。
審査項目や評価基準はそれぞれが独自に設定していて、同じ状況で申し込みをしても結果には違いが出ます。
これは、消費者金融に限らず銀行の場合も同様です。
在籍確認に関しても同様で、各カードローンごとにタイミングが違います。
「在籍確認は融資を行う場合の最終確認(返済能力の確認、証明)として行われる」ということが多く、在籍確認が行われれば融資を受けられると判断できると言われています。
ただ、本格的な審査以前、もしくは最中に行われることもあるので、必ずしもそうとは限らないことを覚えておきましょう。
②-2.各銀行の審査
保証会社の審査をクリアした場合、申し込みをした銀行が自行の融資基準に基づいて融資を判断します。
銀行系カードローンの場合、ほとんどが「保証会社の保証を受けられること」という条件を設定しているので、いずれかの審査で否決された場合には融資を受けることができません。
保証会社には大手消費者金融(アコム、プロミスなど)が指定されていて、実質的には消費者金融の審査と銀行の審査という2つの審査をクリアする必要があります。
この仕組みが、相対的にみて融資基準が高いといわれている1つの要因です。
③.審査結果の連絡
申し込み方法によって、審査結果の連絡方法が違います。
窓口で申し込みをしている場合を除き、多くは電話で結果を聞くことになります。
ただ、インターネットだけで完結できるWEB完結で申し込みをした場合には、電話やインターネットの画面上で結果を確認することもあります。
保証会社について
保証会社とは、銀行から借りたお金を返済できなくなってしまった場合、債務者(お金を借りた人)に変わって債権者である銀行にお金を返してくれます。
その結果、銀行は貸したお金を少なくとも元金分回収することができるので、安全(自行の損失が少ないという意味)に融資活動を行えます。
保証会社が本来の債務者に代わって返済を行うことを代位弁済と言い、この状態になると銀行が持っている債権が保証会社に譲渡され、以降、債務の取り立ては保証会社が行うようになります。
代位弁済により銀行はお金を回収することができますが、これによって債務者の債務が消滅することはありません。
債務者は、代位弁済が行われた後も継続して債務を負い続けることになるので、債権譲渡された保証会社に対して返済する必要があります。
また、代位弁済となった段階でその事実が信用情報機関に登録されるため、債務者の信用情報にネガティブな効果が出る様になります。
【主な保証会社】
・アコム(アコム株式会社、エム・ユー信用保証株式会社)
・プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)
・新生フィナンシャル株式会社
・オリエント株式会社
・オリックス・クレジット会社 など
見て分かる通り、大手消費者金融やクレジットカードなどに関連する会社が保証会社となっています。
これは、「貸金業務に関する基本的なノウハウを持っている(貸付け審査、回収業務など)」ということが大きな理由です。
保証会社は審査を行うに当たり、自社で融資を行う時と同じような基準で審査を行います。
当然、審査を行うに当たっては信用情報を照会するため、ネガティブな情報があれば審査で否決される可能性が高くなります。
また、「過去にアコムで延滞したことがある人がアコム、エム・ユー信用保証が保証会社となっているカードローンに申し込みをしても、その時の履歴が影響して審査で落とされてしまう可能性が高いです。
もし、ネガティブな事実がある場合には、信用情報機関の情報を照会するとともに、まったく関連のない保証会社を採用しているカードローンを選択することが必要です。
信用情報機関にある情報(信用情報)とは、次のようなものです。
・氏名、生年月日、電話番号などの本人情報
・勤務先名、勤務先電話番号など勤務先情報
・ローンやクレジット審査で登録情報が照会された日時
・契約中のローン、クレジットの基本情報
・契約中のローン、クレジットの利用状況(返済状況)
ブラックリストだと借りられないの?
ブラックリストとは、主に金融事故を起こした人の情報を意味しています。
例えば、自己破産をすれば官報に情報が掲載されますが、このような状態を「ブラックリストに載る」と表現することがあります。
また、金融事故を起こした時の債権者によっては、その人の情報を永続的に保有し、以降の申し込みはすべて拒否するような対応を決めている場合もブラックリストに載ると表現しても良いでしょう。
カードローン会社が個別に要注意人物をリストアップしている場合、関連するカードローンを契約できる可能性は半永久的にないと考えた方が良いですが、あくまでも信用情報機関に事故情報(異動情報)が登録されているだけならば、いずれカードローン契約ができるようになります。
信用情報機関に登録されている情報には、情報の性質ごとに保管期間が決まっています。
もっとも、期間が過ぎればすぐに情報が消去されるという訳ではなく、場合によっては期間終了後も長らく情報が残ったままになる可能性もあります。
もし、事故情報がきれいさっぱり消えている場合、個別にリストアップされていないカードローン会社であれば、問題なく契約できるようになります。
【主な情報の保管期間】(CICの場合)
・照会日から6か月間
申込情報(新規申し込みに際して返済能力の調査を行うために情報照会をした履歴)
・契約終了から5年以内
クレジット情報(契約内容、返済状況)
・利用日から6か月間
利用記録(契約中のローンやクレジット会社が返済能力の確認のために行った情報照会の履歴)
ネガティブな情報も期間経過で消去される可能性がありますが、かと言って再び無謀な借入れをすることは控えた方が無難です。
もし、明らかな返済能力の向上があった場合でも、万が一にも再び返済不能に陥ってしまった場合には、その後永久的にローン契約ができなくなってしまうこともあります。
審査項目を知れば期待度アップ!カードローン審査突破のポイント
・年収
年収は多いほど良いのは間違いありませんが、年収が1億円あれば確実に契約できるという訳ではありません。
総量規制の影響を受ける場合、希望額を借りられるかどうかを左右する大きな要因になることは間違いありませんが、年収が多くても否決される人もいれば、年収が少なくても承認される人もいます。
大切なことは、「返済能力があると評価されること」です。
・勤務先
大企業(将来的な安定感が高い)、中小企業(将来的な安定感が低い)といった違いがありますが、それほど極端に審査結果を左右することはありません。
ですが、社会的信用力のある企業(給料ベースが高い)ほど有利になりやすい傾向があります。
・雇用形態
正社員が最も期待度が高くなり、契約社員や派遣社員、アルバイトやパートといった具合で期待度が下がっていきます。
・勤続年数
長い方が有利になりますが、極端に短い場合(1年未満)でない限りは、それほど極端な違いはありません。
・健康保険証の種別
社会保険と国民健康保険なら前者の方が優遇されやすい傾向があります。
・住居に関して
持ち家かつ居住年数が長い方が高く評価されます。
ただ、賃貸でも居住年数が1年以上あれば極端に評価下がることはありません。
・家族構成
年収が同じ場合、独身者が有利です。
世帯人数によって裁量所得に違いがあることが理由です。
・債務状況
債務なし、フリーローンの債務なし(住宅ローンやカーローンは除く)、フリーローンの債務あり、フリーローンの債務複数ありの順に優遇されます。
・これまでの取引履歴
遅延、延滞の有無や頻度が多いと不利になります。
いずれもない状況で利用していれば実績として評価されます。
・借入件数
少ないほど有利になります。
借入件数が複数ある場合には、それだけで審査で否決される可能性があります。
どれが良い?カードローンを比較して最適な選択をするコツ
最適なカードローン選びのコツは、「いかに少ない負担で利用できるか」を意識することです。
同じ債務額であっても、金利の差によって返済が非常に大変になる可能性もあります。
返済の負担が大きくなると、そのまま返済不能に陥るリスクが増えることに直結します。
また、即日融資や契約までのプロセス、利用中の環境なども考慮することが必要です。
希望金額に影響する総量規制を意識
すでに登場している言葉ですが、現状においてカードローンを利用する場合に無視することができないものが総量規制です。
カードローンには、大別すると消費者金融系と銀行系の2種類があることは冒頭で紹介しています。
このうち、総量規制によって借りられる金額が制限されるのは消費者金融系のみであり、銀行系を利用する場合は総量規制の影響を受けません。
年収の1/3を上限に貸し付けを行わなければいけない消費者金融系は、借りられる金額が少なくなりやすい反面、借り過ぎを回避しやすいというメリットもあります。
対して、銀行系は明確な上限規制がないので高額借入れが可能です。
しかし、優遇されやすい銀行系は、相対的に審査基準(二段階審査も考慮)が高めに設定されています。
即日融資を希望するかどうかがポイント
審査スピードはそれぞれ違いますが、消費者金融系カードローンをはじめ、銀行系カードローンの中にも最短30分審査、即日融資対応を謳っているところがあります。
スピード審査および融資対応、申し込み方法、曜日、時間、融資方法などで所要時間は大きく変わるので、特にスピーディな対応を期待する場合には、「即日融資が可能かどうか」をしっかりと確認することが大切です。
最も融資完了までの時間が短く済む方法は「来店申し込み(店頭、自動契約機)」です。
その場で現金もしくはカードを受け取ることができるので、契約完了後すぐに現金が手に入ります。
インターネット申し込みでも短時間融資の可能性はありますが、銀行振込み(来店不要)を希望する場合は、曜日や時間帯によって即日融資が利用できないこともあります。
ただ、SMBCモビットのWEB完結の様に、電話連絡不要で手続きを完結できるものもあるので利便性は非常に高い方法です。
最短融資時間はカードローン会社ごとに違うので、事前にしっかりと確認したうえで必要書類を揃えて申し込みをするようにしましょう。
特に、収入証明書の提出については各カードローンで取り決めが違うので、しっかりと確認する必要があります。
最大の要因はこれ!金利で比較
カードローン選び最大の基準が返済の負担であることは紹介済みですが、そのカギを握るのは金利です。
金利が低ければ低いほど余計なお金(利息)を支払う必要がなくなり、高くなるほど利息の負担が増加します。
同じ返済額でも返済スピードが変わる為、少しでも低い金利で契約できるカードローンを選ぶことが大切です。
各社、「金利1.9~14.5%」「5.0~18.0%」といった設定値を公表しているので、それを見比べて選ぶようにしましょう。
その際、金利の設定値だけに注目するのではなく、「契約した場合に設定される可能性が高い金利」で比較することがポイントです。
金利は、借りられる金額(限度額)が多くなるほど低く設定される(利息制限法では、10万円以下20%、100万円以下18%、100万円超15%)ので、それを考慮しましょう。
カードローン審査の基準は同じ?甘いところは?
例えば、インターネット上で「ここは審査が甘い」「厳しい」といった情報を見かけることはありますが、それらはあくまでも印象です。
そもそも、カードローン審査の内容や基準は公表されておらず、明確に結果を推測できる要因はありません。
ただ、強いて挙げるとすれば、「返済能力が認められればどこでも貸してくれるし、返済能力が認められなければどこも貸してくれない」という基準であることだけは確実です。
1万円でも契約するスタンスのカードローン会社なのか、10万円以上でなければ契約しないスタンスなのかといった違いが結果を左右する可能性はあるので、そういった意味では「基準が低い(甘い)カードローンはある」といわれているのかもしれません。
もし、希望するカードローン会社で融資の可能性があるかどうかを知りたい場合には、各カードローン公式WEBサイトにある「お試し診断(簡易診断、事前診断)」などを利用すると良いでしょう。
審査なしで借りられるカードローンはある?
どうしてもお金を借りたいと思っている人、どこからもお金を貸してもらえない人は、できる限り融資の可能性が高いカードローンを探す傾向が顕著です。
すると、「誰でも貸します」「審査なし」「ブラックOK」などの謳い文句についつい惹かれてしまいそうになるところですが、そういった広告を出している貸金業者のほとんどは悪質業者(闇金、紹介屋など)なので、絶対に利用してはいけません。
もし仮に自分がお金を貸す側だったとして、どこの誰かも知らない人にお金を貸すことはまずないでしょう。
貸金業者は、審査をすることで初めて申込者がどのような人物なのかを知る訳ですから、審査をせずにお金を貸してくれることなどある訳もありません。
早くお金を借りたいのであれば、即日融資に対応した「正規の」カードローン会社を利用し、どこからも貸してもらえない場合には個人を頼るか、もしくは国の支援制度なども検討しましょう。
状況、希望に合わせてカードローンを選ぶ
【審査に不安がある場合】
基本的には「大手」を選択して問題ありません。
資金力のないカードローン会社よりも、潤沢な資金のあるカードローン会社の方が柔軟な対応が期待できるのは言わずもがなです。
ただ、銀行系よりも消費者金融系の方が基準が低い可能性が高い為、優先すべきは消費者金融系カードローンといえます。
また、確実な方法ではないものの、「インターネットで同程度の属性の人の体験談」を参考にする方法もあります。
・アコム
・アイフル
・プロミス
・ノーローン
・新生銀行カードローン
【スピーディーな融資を希望する場合】
即日融資に対応しているカードローン会社であれば、どこでもおすすめです。
ただ、その中で少しでも可能性を高めたいということであれば、「自動契約機が近くに設置されている」「WEB完結できる」「カードの事前発行ができる」「オンラインバンキングが利用できる」などの基準を基に厳選すると良いでしょう。
・SMBCモビット(WEB完結なので手続きを進行しやすい、ローン申込機でカードの事前発行が可能)
・バンクイック(カードの事前発行が可能)
カードローン審査を理解すれば怖くない
以上、カードローン審査について説明してきました。
あくまでも基本的な知識に過ぎない内容ですが、知っていると知らないとでは雲泥の差が出ます。
特に、カードローン初心者にとっては目から鱗の情報も少なからず含まれているので、しっかりと読み込んだうえで選択に移る様にしましょう。
審査基準をクリアできるかどうかの判断ですが、具体的な根拠に則った判断を行うことが困難である以上、客観的な事実から分かる基準をベースに考えることも必要です。
また、自分がお金を貸す側だと想定して、「自分にお金を貸したいと思うのか」を考えてみるのも良いでしょう。