生活費が足りない理由は?家計を見直すポイントを知ろう
生活費が不足してしまうならば、まずは家計を見直そう
生活費が不足して困ってしまう理由は、収支のバランスが狂っているからです。
生活費を把握することは支出のバランスを整えることにつながり、延いては理想的な環境を手に入れることにもつながっていきます。
そのためには、家計を管理するポイントを知ることが必要です。
収支の把握は「家計簿」が便利!目で見てコントロールしよう!
収支を管理する方法はいろいろありますが、オーソドックスな方法といえば「家計簿」でしょう。
ノート状のもの(紙媒体)が代表的ですが、最近ではスマートフォンやパソコンで管理する方法(アプリやソフトフェアなど)も非常に増えています。
紙に書いて管理する方法が面倒であればスマホアプリを使えば印象を大きく変えることができるでしょう。
収支を把握するためには、数字として「見える化」することが非常に有効です。
支出の中には見落としやすいものがあるので注意
支出管理において、家賃の支払いは毎月のことなので忘れることはほぼないでしょう。
しかし、「家賃を振り込み際にかかる手数料」はついつい見落としてしまこともあります。
銀行引き落とし(銀行振替)ならば気にしなくとも良いですが、自身で振り込んでいる場合は要注意です。
他にも、少し意識してみれば無駄だと分かる支出があるので、一度は支出を細部まで調べて把握しましょう。
旦那に家計の状況を知らしめるためにも数字(家計簿)は有効
男性(夫)は女性と比べて「(金銭的に)感覚的」だったり、実際の状況を把握できていないことが少なくありません。
生活費が不足している状況を旦那に知らしめたいのであれば、目で見える形でアピールするという方法が効果的です。
実際の家計の状況を数字で理解させ、その状況を改善する方法として生活費を増やして欲しいと説得すると良いでしょう。
比較的簡単に節約できるものを見直そう
家計の支出は多岐にわたりますが、たとえば「スマートフォンの契約をキャリアから格安SIM(または格安スマホ)に変更する」ということだけでも支出を抑えることができます。
具体的な金額は状況次第ですが、たとえば以下のようなイメージです。
・保険の見直し
たとえば、20代のうちから高額な死亡保障を設定する必要性は高くないので軽くする、またはケガや病気の保障のみの保険に切り替えることで、年間数万円も節約できる可能性があります。
・スマートフォン契約の見直し
キャリア契約で月額8.000円+通話料などを支払っている状況であれば、格安SIMに切り替えることで月額3,000+通話料などという状況にすることが難しくないので、年間数万円節約できる可能性があります。
・家賃の見直し
家賃の支出は家計の中で非常に大きく、この負担が減れば随分(状況次第では年間数十万円も)変わります。
ただ、この見直しに関しては注意点が多いので、下記で少し詳しく紹介します。
家賃見直しのポイントは
家賃見直しのポイントとして、一つの目安が年収の25%以下に収まっているかどうかです。
以前は1/3以下くらいが良いといわれていましたが、経済情勢の変化などによって現在はより低い割合が適切だとされます。
単純にこの割合を超えていれば見直す必要性があるととらえることができますが、安い家賃の物件に引っ越すためにも多くの費用が必要になるので簡単ではありません。
ただ仮に退去費用と初期費用を支払ってもなお、長いスパンで見れば家賃が安い環境に変更した方が大きなメリットが期待できます。
保険の見直しは正確な状況把握と専門家のアドバイスを参考にする
保険の見直しは有効な節約手段ですが、簡単ではありません。
たとえば、すでに触れている通り「若いうちはケガや病気の保険だけを重視する」「必要なものをピンポイントで保障している保険に切り替える」などの方法で節約が期待できます。
ただ、選択肢となる保険の種類は非常に多く、各社違った特徴があるので専門家の意見(FPなど)を参考にすると効率的です。
その際は、客観的な意見であることが重要なので、中立な意見を聞ける場所を利用しましょう。
今はやりの「格安スマホ、格安SIM」は節約の強い味方
キャリアスマホを解約する際に、「解約手数料や違約金」が掛かる可能性があります。
格安スマホや格安SIMへ変更する際に「事務手数料」が掛かる可能性もありますが、月額料金だけで比較すれば圧倒的な節約効果が期待できます。
仮に解約手数料が20,000円かかってしまったとしても、月額2,000円の節約が叶えば1年でペイできる程度です。
前後のプラン次第で比率は異なりますが、変更後2年間でおおよそ5~10万円もの節約効果があります。
最も簡単かつ確実な解決策は収入を増やすこと!
ここまでいくつかの改善策、対策を紹介してきましたが、何よりも確実で、しかも抜本的な問題をすべて解決できてしまう方法は収入を増やすことです。
もし、月収16万円で生活費を賄うことができないのであれば月収20万円になれば賄える可能性が高まります。
また、これが25万円、30万円と増えていけば生活するうえで抱えていた困難をすべて取っ払ってしまえるかもしれません。
兎にも角にも収入を増やすことが問題を解決すると考えることが最も簡単で、そのために必要なプロセスへのアプローチを意識して生活することがとても大切です。
それこそ、昇進試験を見越した勉強を毎日5分でも良いからしていく努力ができれば、いずれ生活の根幹が改善できる可能性は高いでしょう。
しかし「給料を増やす」と目標を持ったとして、それを実現するためのハードルの高さは状況によりけりです。
比較的容易に実現できる状況もあれば、それがほぼ不可能だと感じられる状況もあります。
ハードルが低い環境であれば何も問題はありませんが、もしもそうでなければ「副業をして収入を増やす」という選択も検討しましょう。
幸いにも、現在は誰もが簡単に始められる副業がたくさんあります。
それこそ、今はやりの「ユーチューバー」となって副収入を得ることもできますし、本業の後にアルバイトで副収入を得ることもできます。
手段はさまざまあるわけですから、あとは自分が何を選択するのかだけです。
(専業)主婦向けのおすすめ副業
アルバイトやパートに出て、自分が好きなだけ働ける状況ならば何も問題はありません。
しかし子供の世話や介護などがあって外に出て働くことが難しい時には、「ネットを使った副業」がおすすめです。
たとえば、今はやりの「クラウドソーシング」ならば完全在宅で副収入を得ることもできますし、女性ならば「チャットレディ」といった選択肢もあります。
そのほかにも「せどり」「アフィリエイト」「ユーチューバー」「内職」などの選択肢もあるので、状況に応じて選択することができます。
緊急事態にはカードローンも検討
長期的に見て生活費の上乗せをする目的であれば副業も効果的ですが、突発的な問題で生じた一時的な金銭不足、または即効性の高い現金入手の方法を求めている場合には「借りる」という選択も必要です。
当然、家族(両親、兄弟など)や近しい友人などから借金をすることができればより安心できますが、それが難しい場合には貸金業者(カードローン)を利用する方法も検討しましょう。
カードローンならば、最短数十分で現金を手に入れることも可能なので「今すぐに現金が欲しい」という状況でも十分に対応できます。
ただし、カードローンを利用する場合は「返済のリスク」を考慮する必要があるだけでなく、本人に収入がないと利用できない(配偶者貸付を除く)という制約もあるので注意が必要です。
生活に困窮した場合に頼れる相談先
生活困窮者が相談できる窓口は各自治体が設置しています。
それこそ、役場に行けば相談する場所は必ずありますから、困ったときには役場に出向いて状況を相談できる窓口を探してみましょう。
どのような可能性があるのかというと、たとえば「住宅支援」です。
これは、生活困窮者に対して家賃の支払いを援助する制度で、条件を満たしている場合に利用することができます。
また、社会福祉協議会で申請できる「総合支援資金貸付」「緊急小口資金」なども急場をしのぐ手段としては重宝します。
第2、第3のセーフティネットにはどのようなものがある?
・生活福祉資金貸付
・臨時特例つなぎ資金
・住宅手当
・訓練給付
・母子父子寡婦福祉貸付
生活保護費が足りなくなることを防ぐポイント
生活保護を受けている場合は、毎月決まった額の支給を受けることができます。
しかし、家電の故障などで突発的に資金が必要になるなど、どうしてもお金が足らなくなってしまう可能性があります。
こういう場合まずは担当者に相談をすることが大切で、その状況に応じて最適な解決策を提案してもらえます。
ただ、こういう状況が頻発したのでは安心して生活を送ることができなくなってしまいますから、普段からなるべくそういう状況が起こらないように対策しておくことが必要です。
生活保護受給者限定のものとそうでないものがありますが、特に生活保護受給者は申告することで返ってくるお金がたくさんあります。
これらを上手に使って家電のメンテナンスなどを行うようにし、急にお金が必要になる状況が起こらないように努めましょう。
無理なく無駄を省く環境を整えることが大切
生活費が足りなくなってしまうことが多い生活をしていると、どうしても精神的な余裕がなくなってしまいます。
これを予防するためには、無駄を省くことがとても大切で、それに合わせて収入を増やすことで抜本的な改善が見込めます。
たとえば、「保険を見直して支出を減らす」「通信事業者を変更(格安スマホや格安SIM)して支出を減らす」「水道光熱費を節約する」などの方法で支出を減らすことはとても大切なことです。
ただし、これだけで解決できない場合には「収入を増やす」ということが必要になるため、昇給、昇進を実現するための学習環境を整えたり、「副業」することで収入のベースアップを図ることも必要です。
一人暮らしで生活費不足に陥った場合の対策法
一人暮らしであれば、ぎりぎりまで切り詰めた生活をすることもできるでしょう。
たとえば、調理にレンジを多用してガス代を節約したり、入浴時に少ない湯量に浸かったり、電気の契約アンペア数を下げたりして節約することも可能です。
家族で住んでいればなかなかできないことでも、一人だからこそ可能な節約方法がたくさんあります。
ただ、この方法では短期間に効果が出づらいため、すぐに現金が必要ならばここまでで紹介した「借金」(親族、友人、知人、カードローンなど)、「公的資金」(生活保護、福祉資金貸付、緊急小口資金など)も検討すると良いでしょう。
両親からお金の工面を期待された場合の対策法
自分を育ててくれた大切な両親がお金に困っているとなれば、「何とかしてあげたい」と思うのが子供心でしょう。
もし申し出を受けた時に自分がお金に余裕のある生活をしているのであれば工面してあげれば良いでしょうが、それによって自身の生活が困窮するようであれば無理をして工面してあげなくとも良いでしょう。
無理をしたことで最終的に共倒れになってしまえば本末転倒ですから、「何とかしてお金を準備しなければ……」と考えるのではなく、第三者の力を借りて状況を好転させる方法を模索した方が賢明です。
その時の状況によって選択肢は変わる可能性がありますが、両親からの申し出を上手に断る口実として「お金がない」とはっきりと伝える方法は効果的です。
それでも何とかして欲しいとお願いされる可能性はもちろんありますが、その時は「公的資金を使えば一時的な資金を得られる」と伝えて自己完結させる方向に誘導しましょう。
場合によっては、両親が居住している地域の役場に電話を掛けて状況を説明(「両親が生活に困っているから支援をお願いしたい」など)し、効果的な対策法を相談しても良いでしょう。
多くの場合、将来的に親の面倒(介護など)を見ることになるため、早い段階から金銭的な援助をしているとその時さらに困る状況にもなりかねません。
その時になってから大きな問題が発覚することを避けるためにも、できるだけ早い段階で根本的な問題を解決するべく対策を講じることが大切です。
場合によっては、両親に生活保護を受けさせることも必要です。