カードローン利用時は手数料に注意!余計な負担を減らしてリスク回避!

知らないと損をする!カードローン手数料について

カードローンやキャッシングを選択する時に低金利を意識する人は多く、それが余計なお金を払わずに済む手段であることを理解しています。
しかし、いくら低金利のカードローンを選択したところで、利息以外のコストを増やすような行動をしていたのでは、せっかくの努力が水の泡です。
カードローン会社が公表している金利は、実質年率という表記方法になっています。
つまり「これ以外の費用は掛からないですよ」と言っている訳です。
しかし、それはあくまでもカードローン会社が想定している利用方法でのみ利用している場合で、理想的な利用方法ではない方法をとった場合には、追加でコストが発生する可能性があります。
その代表格といえるのが「手数料」です。
手数料は、すべての方法で発生する訳ではなく、特定の方法を選択した場合にのみ発生する可能性があります。

 

・手数料無料の設定がない提携ATMを利用して借入や返済をする場合
・銀行振込みで返済する場合
この2点は、手数料が発生する代表的なパターンです。
すべてのカードローン業者が一律で手数料が発生するという訳ではありませんが、自分が契約しているカードローンがどのような仕組みになっているのかを把握することが大切です。

 

 

手数料は取引金額ごとに決まっている

手数料が発生する方法は違えど、現状ではほとんどのカードローン会社が以下の様に手数料を設定しています。

 

・取引金額1万円以下 108円(100円+税)
・取引金額1万円超  216円(200円+税)
これは、1取引(借入、返済)ごとに発生する手数料額ですので、例えば「1万円を返済して5千円を借りる」という状況では、それぞれに108円の手数料が発生することになり、合計で216円になります。
「5万円を返済して1万円を借りる」という場合は324円の手数料が発生することになります。
完済するまで返済のみで利用している場合であれば、返済するごとに108円か216円の手数料が発生するので、年間では1,296円~2,592円の手数料が発生します。
手数料が発生する状況として多いものは、「コンビニATMなどの提携ATMを利用した取引」です。
大手消費者金融の多くは、コンビニATMやゆうちょ銀行ATMなどを利用する場合には手数料が発生し、自社専用ATM(店舗設置ATMなど)を利用した場合にのみ手数料無料となるような仕組みを採用しています。
中には、専用ATM、提携ATMに関係なく手数料無料で利用できるカードローン会社もありますが、その場合でも月当たりの取引回数に制限が設けられていたり、時間帯によって手数料が発生するようになるというような仕組みになっていることがあります。
不本意な手数料で負担を増加させないためにも、契約以前にしっかりと確認しておくことが大切です。

 

 

カードローン利用時の手数料に関する試算

以下の条件において、手数料によってどのくらいの負担増につながるのかをシミュレーションしてみます。

 

【シミュレーション条件】5万円を金利15.0%で7日間借入れ、手数料無料/有料
条件1:手数料無料、5万円を金利15.0%で7日間借入れる場合
借入時手数料0円
5万円×15.0%=7,500円(年間利息)
7,500円÷365日=20.55円(日割利息)
20.55円×7日=143.85(144円)
返済時手数料0円
合計144円
条件2:手数料有料、5万円を金利15.0%で7日間借入れる場合
借入時手数料216円
5万円×15.0%=7,500円(年間利息)
7,500円÷365日=20.55円(日割利息)
20.55円×7日=143.85(144円)
返済時手数料216円
合計576円
単純な計算ですが、このシミュレーションでは144円と576円の費用が掛かることになるので、差額は432円となります。
4倍も多く負担が増えるということです。
それぞれの負担を実質年率に直すと、条件1/0.03%、条件2/0.12%になります。
借入期間が短いものの、負担が4倍になる状態を長く継続していった場合にどれほどの違いになるのかは想像に容易いでしょう。
それでは、具体的に各社のカードローンの手数料や手数料無料の条件を比較してみましょう。

 

三井住友銀行カードローンの手数料と基本情報

【基本情報】
三井住友銀行カードローン/金利年4.0~14.5%/契約極度額10~800万円
三井住友銀行カードローンの特徴は、「専用ATM、提携コンビニATMを利用する場合の手数料が無料」という点です。
多くの場合、専用ATMを利用する場合には手数料無料となることはあっても、コンビニATMを利用する場合には指定の手数料(100~200円+税)が発生します。
ところが、三井住友銀行カードローンの場合は、提携金融機関ATM以外を利用した時の手数料がすべて無料になります。
先に紹介している通り、手数料による負担増(実質年率増加)の影響は無視できるものではないので、手数料無料で利用できる選択肢が多いことは非常に大きなメリットです。

 

 

【手数料/無料】
・三井住友銀行ATM
・イーネットATM(ファミリーマート、ミニストップ、サークルK、サンクス、デイリーヤマザキ、ポプラ、スリーエフ、セーブオン、生活彩家、コミュニティストアなどのイーネットマークのあるATM)
・ローソンATM
・セブン銀行ATM(セブンイレブンなど)
・ゆうちょATM
【手数料/有料】
・提携金融機関ATM
・SMBCダイレクト(インターネットバンキング、オンラインバンキング)による銀行振込みでの返済
ただし、使用するカードの種類によって利用可能なATMが制限されます。
ローン専用カードを使った取引の場合、すべてのATMを利用できますが、普通預金キャッシュカード兼用の場合は三井住友銀行ATM、コンビニATMのみ利用できます。
敢えて他行ATMを利用して借入、返済を行う状況はそうそうないので、実質的にはATM利用時は手数料無料で利用できるという状態です。
提携金融機関ATMを利用する場合の手数料は、それぞれの設定によります。
SMBCダイレクトを利用した銀行振込みの手数料は以下の通りです。

 

【SMBCダイレクト利用時の振込手数料】
・同一店
3万円未満 無料/3万円以上 無料
・本支店
3万円未満 108円/3万円以上 108円

 

みずほ銀行カードローンの手数料と基本情報

【基本情報】
みずほ銀行カードローン/最大限度額800万円万円/金利2.0%-14.0%
みずほ銀行カードローンは、上記同様にカードローン取引時の手数料が無料です。
ただし、無料となる条件をクリアしたうえで期待回数内であることが必要なので、無制限にすべての取引手数料が無料になるという訳ではありません。
最大で800万円までの融資に対応していて、200万円までは収入証明書の提出が不要となる点も魅力です。

 

(注釈)※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。
引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。

 

【手数料/無料】
・みずほ銀行ATM
【手数料/無料(条件あり、月4回まで)】
・イーネットATM
・ローソンATM
・セブン銀行ATM
・ゆうちょ銀行ATM
【手数料/有料】
・提携金融機関ATMの一部
・無料回数消化後のコンビニATM

 

三菱UFJ銀行カードローン手数料と基本情報

【基本情報】
バンクイック/金利1.8~14.6%/利用限度額500万円
三菱UFJ銀行カードローンというと、テレビCMでもよく見る「テレビ窓口」が特徴的です。
従来的な自動契約機(無人契約機)の形ではなく、対面式(画面越し)で会話をしながら進める方法は、比較的珍しいスタイルです。
機械操作が苦手な人や、初めてのカードローン申込みで不安がある人などは、直接オペレーターと会話をする様に進めていけるのでおすすめです。
また、銀行系カードローンの中でも最小金利の設定が低くなっています。
最大金利に関しては、平均よりも少しだけ高めですが、その代わりに利用限度額の設定が低いので、結果的には低金利で利用しやすいカードローンといえます。
必ずしも良いとは言い切れませんが、状況によっては月々の返済金額が1,000円で済むという特徴もあります。
上2つの銀行系カードローン同様、基本的な利用に関しては手数料不要となる点が魅力です。
バンクイックの場合は、基本的な金利設定が低くなりやすい傾向が強い為、手数料を節約することで他社よりも負担を軽減できる可能性に期待が持てます。

 

【手数料/無料】
・MUFG(三菱UFJ銀行)ATM
・イーネットATM
・ローソンATM
・セブン銀行ATM
・銀行振込みによる借入
・自動払いによる返済
【手数料/有料】
・銀行振込みによる返済

 

楽天銀行カードローンの手数料と基本情報

【基本情報】
楽天銀行スーパーローン/金利1.9~14.5%/最大限度額800万円
楽天銀行スーパーローン(カードローン)は、バンクイックと同程度の金利水準に設定されています。
つまり、「非常に低い金利で利用しやすい」といえるわけですが、バンクイックが最大500万円の限度額設定であるのに対し、楽天スーパーローンは800万円を最高限度額として設定しています。
300万円多く借りないと最小金利で利用できる可能性がほぼなくなってしまうので、実質的にバンクイックと比べると多少高い金利で契約することになります。
しかし、楽天銀行スーパーローンは、「金利優遇キャンペーン」などの顧客にとってメリットの大きい特典サービスを行うことが多く、タイミング良く申込みが出来れば、業界屈指の好待遇で借入れができます。
インターネット銀行なので、基本的に専用ATM(自社ATM)を持っておらず、各銀行と提携する形でサービスを展開しています。
その為、手数料が発生するかどうかを把握しておかないと、契約後の負担増に直結してしまいます。

 

【手数料/無料(全国)】
・三井住友銀行ATM
・みずほ銀行ATM
・イーネットATM
・ローソンATM
・セブン銀行ATM
・イオン銀行ATM
【手数料/無料(地域ごと)】
・地方銀行の一部
【手数料/有料(全国)】
・MUFG三菱UFJ銀行ATM
・りそな銀行ATM
・しんきんバンク(信用金庫)ATM
【手数料/有料(地域ごと)】
・地方銀行の一部

 

SMBCモビットの手数料と基本情報

【基本情報】
SMBCモビットカード/金利3.0~18.0%/限度額800万円
SMBCモビットは、消費者金融大手の一角に数えられるカードローンです。
プロミスと同じSMBCグループのSMBCモビットですが、消費者金融系カードローン(ノンバンク)なので、当然ながら総量規制の対象になります。
よって、借りられる金額は人によって異なり、年収の1/3を上限として審査結果を得て設定されます。
また、入会金や年会費などの手数料は同じくかかりません。
ただし、ATM利用時の手数料が発生する機会が、銀行系カードローンと比べて非常に多くなります。
SMBCモビットは、消費者金融系カードローンの中では比較的金利が低く設定されやすいという評判が多くあります。
また、SMBCモビットには消費者金融系カードローンの中で特徴的なサービスである「WEB完結」があります。
WEB完結は、電話連絡も郵便物も不要で契約できるサービスです。
在籍確認が不安な人など、電話ではなく書類によって確認を行えるので安心できます。
また、「ローン申込機」という、他社で言うところの自動契約機を利用すると、申し込み直後にカードを受け取ることができます。
後は、契約が完了すればカードを使ってATMから出金できるので、平日のみならず土日祝日でも即日融資を利用しやすいという特長があります。

 

【手数料/無料】
・振り込みキャッシングを利用した借入れ
・三井住友銀行ATM
【手数料/有料】
・三井住友銀行ATM以外の提携ATMを利用した借入れ、返済

 

アイフルの手数料と基本情報

【基本情報】
キャッシングローン/金利4.5~18.0%/最高融資限度額500万円
アイフルといえば、おおよそ知らない人がいないであろう消費者金融系カードローンです。
いわゆる「独立系消費者金融」として長年営業し続けているため、非常に臨機応変な対応(審査や融資など)ができる点が好評です。
こちらも総量規制対象となるカードローンなので、年収に応じて個人限度額が決まります。
限度額は最高500万円とバンクイックと同じですが、バンクイックは総量規制対象外なのに対しアイフルは規制対象なので、実質的には相対的に金利は高くなります。
最短30分審査、即日融資が利用できますが、土曜日、日曜日といったタイミングで希望する場合は、申込み~契約後のどこかで自動契約機を利用してカードを受け取る必要があります。
また、手数料についても平均的な消費者金融系カードローンという感じになっています。

 

【手数料/無料】
・アイフルATM(無人、有人店舗内設置)
・インターネット、電話で振込予約をして借入れ
・口座振替(自動引落)による返済
【手数料/有料】
・提携ATM
・銀行振込みによる返済

 

大垣共立銀行の手数料と基本情報

【基本情報】
ザ・マキシマム/金利4.5~12.0%/お借入限度額1,000万円
知らない人も多いカードローンですが、総量規制対象外の銀行系カードローンです。
金利設定、限度額設定ともに平均値といったところですが、特徴的なサービスを展開しているので、すでに利用している人などにとっては一定のメリットが期待できます。
返済方法を「口座引き落とし型」に設定しておくと、税金、家賃、電気代や水光熱費などの引落し残高が不足した時に自動的で融資を行ってくれます。
結局、借金が知らないタイミングで増えてしまうリスクもありますが、引落しができずに困ることを減らせるメリットがあります。
手数料に関しては、借入れは無料になる状況が少ないですが、金額は108円で済みます。
返済に関しては基本的に手数料不要で利用できるので、「最初に借りて、後は返済のみ」という状況ならば負担を軽減しやすくなります。
融資スピードは、「最短でも翌日」と即日融資カードローンと比べて少し遅くなります。
郵送でカードを受け取ることになるので、場合によっては数日程度かかってしまうこともあります。

 

【手数料/無料(時間内無料)】
・ZERO BANK(ゼロバンク)
・みずほ銀行
・北陸銀行
・三重銀行
・第三銀行
・関西アーバン銀行
・岐阜県下JAバンク
・イオン銀行ATM
・ゆうちょ銀行ATMでの返済
・セブン銀行ATMでの返済
無料時間、対象となるATMに関しては、各行の定めによって決まります。
つまり、上記銀行の中でも手数料が発生する可能性があるということです。
必ず事前に確認したうえで利用することが必要です。
ZERO BANK(ゼロバンク)とは、岐阜県、愛知県内にあるサークルK、サンクス、ファミリーマートの一部に設置されているATM端末です。

 

【手数料/有料】
・上記以外の提携金融機関ATM
・ZERO BANK(ゼロバンク)以外のコンビニATM

 

 

カードローン手数料を掛けずに利用する方法は?

各カードローンによって、手数料無料で利用できる条件は違います。
あるカードローンでは手数料無料になる状況でも、別のカードローンなら有料となることもあるので、必ず利用する前に確認することが必要です。
というより、契約以前に手数料を含めてコストが発生するポイントをしっかりと把握し、実際の利用中にどのくらいの負担があるのかをシミュレーション(返済計画)することが必要です。
以下に基本的な手数料無料となる状況をいくつか紹介しておきます。

 

【手数料無料、もしくはその可能性が高い方法】
・自社ATM(専用ATM)を利用する
・銀行振込みで借入れ、口座振替(口座引落)で返済をする
・オンラインバンキング(ネットバンキング)を利用する
【カードローンごとに違う方法】
・無料の提携ATMを利用する
・無料で利用できる時間帯にATMを利用する
特に可能性が高い方法は、「自社ATMを利用する」というものです。
消費者金融なら有人店舗、無人店舗内に設置されている専用ATMを利用して取引と行う場合、手数料が発生することはほぼありません。
ただ、営業時間の制約がある関係で、深夜~早朝は利用できなくなってしまいます。
そうなると、他の提携ATM(コンビニなど)を利用することになってしまうので、余計な手数料の発生を抑えるためにも、「事前に余裕をもってお金を準備しておく」ということを心掛けましょう。
銀行振込みで借入れをする方法は、手数料が発生しづらいというのもポイントです。
しっかりと状況を選ばないと即日融資が受けられませんが、余裕をもって利用すれば手数料を発生させずに借入ができます。
また、カードローンによってはオンラインバンキングの利用ができる場合があります。
オンラインバンキングを利用すると、アプリなどで即座に振込み依頼(借入、返済)をすることができます。
手数料が発生しないことも多いので、上手に利用すると効果的です。
ただし、オンラインバンキングを利用するためには取引口座の登録や会員登録をする必要があるので、あらかじめ設定しておいた方が賢明です。

 

 

カードローン手数料についてのまとめ

以上、カードローン手数料に関する記事でした。
見てもらえば分かる通り、ひとつひとつの手数料負担は微々たるものです。
しかし、積もり積もって数千円、数万円になっていくので、ならばそのお金を返済に回せば2倍の効果があります(手数料は元金にも利息にも含まれない費用なので、その分を返済に充てると元金の減少が早まり、元金が減少することで次回以降の利息が減るため)。
手数料を節約する基礎知識を身に付けて、その為に必要な準備(口座登録など)を整えてから、万全の体制でカードローンを利用するようにしましょう。

失敗しない!カードローン選びレッスン

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