消費者金融の金利は本当に高い?徹底比較で低金利で借りたい

大手消費者金融の金利を徹底比較!

大手消費者金融4社の金利(実質年率)は以下の通りです。

アイフル

3.0%~18.0%

アコム

3.0%~18.0%

プロミス

4.5%~17.8%

SMBCモビット

3.0%~18.0%

 

金利とは、貸金に対する利息の率のことをいいます。
金利には、貸し倒れのリスクに対する保険料や申込者の信用調査に必要な経費に相当する手数料も含まれて、実質年率と言う形で表記される事が多いです。

 

大手消費者金融で最も低金利なのは・・・

最も「上限金利」が低い・・・プロミス
最も「下限金利」が低い・・・アコム、SMBCモビット

 

消費者金融の金利は大差がありませんが、初めて&少額融資で借りる場合であるなら上限金利が低いプロミスがおすすめです。
キャッシングは、年収だけでなくこれまでのカードローンの利用と返済の履歴が信用に繋がり、融資限度額が上がるのが一般的です。
融資限度額が上がると、その分金利は低くなる傾向にあるのですが、初めて申し込む方は履歴がありません。
だからこそ、上限金利が少しでも低いカードローンを選ぶのがおすすめと言えます!

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大手消費者金融の金利に大差なし!低金利で借りるには

消費者金融は高金利で、借りたら大変なことになるのではないかと不安な人もいるでしょう。しかし、ご紹介したように、現在の大手消費者金融の金利にさほど大きなちがいはありません。上限金利は18.0%のところが多く(プロミスは17.8%)、これは、利息制限法の規定する範囲内の適正金利です。
「どの消費者金融も、下限金利は一桁台だから、かなりお得に借りられるのでは?」と期待してしまうかもしれません。しかし、これは気を付けなければいけない落とし穴です。基本的に低金利が適用されるのは、長期にわたって利用している人で、滞納などがなく、返済実績を積んできた人が対象です。初めて消費者金融に融資の申込をする人の場合は、上限金利が適用されるケースがほとんどです。理由は、消費者金融のキャッシングが無担保無保証借入であるためです。住宅ローンであれば、通常は不動産などの財産を担保にして融資が行われます。債務者(=お金を借りている人)が万が一勤務先会社の倒産などにより弁済ができなくなったとしても、債権者(=お金を貸している金融業者)は担保物件を競売にかけて弁済に代えることができるのです。企業に対する融資とは異なり、貸した金額が消費されてしまう個人への融資は貸倒れのリスクが大きいといわれます。したがって、特にこれまでの返済実績データがない初めての借入れの人に対しては、金利も高くせざるを得ないのです。
100万円以上の融資であれば、貸金業法の規定により金利は15%が上限となりますが、初回貸付で100万円を超えること自体が稀なケースです。

 

銀行カードローンなら消費者金融に比べて金利が低め

消費者金融の最高金利は、法律で許容される上限金利(借入金額に応じて15%~20%)で設定されていることが多いです。一方で、銀行カードローンでお金を借りる場合には、最高金利は低い傾向にあります。借入実績がない初めての融資申込においては、消費者金融でも銀行でも適用金利は最高金利になることが多いです。これは、貸し倒れのリスクを減らすためのやむを得ない対処でもあります。しかし、銀行カードローンであればもともとの設定最高金利が低水準です。つまり、初めてのキャッシングでも比較的低い金利で融資を受けられる可能性が高いのです。

低金利のおすすめ銀行カードローンの金利をチェック!

 

銀行カードローンがなぜ消費者金融に比べて金利が低めで融資ができるかというと、一つに審査のハードルが高いことが挙げられます。銀行カードローンの審査には落ちても、消費者金融の審査は通ったという人は、勤務年数が短いなど、何らかの不利な条件を抱えている人が多いのです。また、銀行カードローンは母体が銀行なので、大手企業への融資等で大きな利益を得ていて、安定した経営状態にあるところが多いのです。その分、リスクヘッジのためのコストをかけずに済むため、金利も低く抑えられるというわけです。さらに、銀行カードローンには保証機関が後ろ盾にあります。三井住友銀行カードローンの場合は、保証会社のSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられることが申込条件です。万が一、申込者が破産等で弁済不可となっても、保証会社が代わりに支払ってくれるので、銀行には直接のリスクがないのです。
審査のハードルは消費者金融より上がるものの、はじめての融資申込から低金利でお金を借りられる銀行カードローンで融資を受けることができれば、かなりお得にお金を借りて急場を乗り切ることができるのです。

 

金利の低い銀行カードローンの選び方

初回申込から低金利が適用される銀行カードローンには、様々な種類があります。銀行カードローンによって、金利を含めてサービス内容にちがいがあるのです。銀行カードローンの賢い選び方のポイントは、金利のチェックに加えて、即日融資に対応しているかどうかです。
即日融資というのは、銀行カードローンの申込みをした当日中に現金を受け取れることをいいます。急いでお金を借りたい人のニーズに応えた、うれしいサービスです。各銀行カードローンのホームぺージに、「即日融資可能」と記載してあっても、よく読んでみると条件がついていることがよくあります。たとえば、自社銀行の普通預金口座を持っていないとカードローンの利用ができない銀行カードローンも多いので、そうなると口座開設のための時間がかかるため、即日融資は難しくなります。申込後、郵送でローン専用カードが手元に届いた後であれば、いつでも必要なときに借りられることを「即日融資可能」としているところもあります。ただ、カード受取が郵送であれば、申込当日中に現金を入手することは不可能です。
即日融資に対応している銀行カードローンは、対応職員の数や審査などの融資システムが充実しているために、スピーディーな対応が可能なのです。バックアップ体制が充実しているということは、ほかのサービス面でも期待ができるため、賢く銀行カードローンを選ぶときの評価ポイントになるのです。

銀行ならではの金利で対応も早い三井住友銀行カードローン

三井住友銀行カードローンの特徴は、何といっても対応が早いことです。

 

電話対応の品質も良く、待たせることなく質問に的確に回答してくれます。

 

融資を受けるときや返済のときに利用可能なATMの数も非常に多く、自社銀行はもちろん全国のゆうちょATM、全国の提携コンビニATMの手数料が無料で利用できます。
お金に余裕があるときにいつでも臨時返済することもでき、利便性の高い銀行カードローンです。

 

三井住友銀行カードローンについて詳しく見る

 

選べる2つの無利息期間の新生銀行カードローン レイク

新生銀行カードローンレイクの特徴は、銀行カードローンには珍しい無利息期間のサービスがあることです。最大500万円までの融資を初回のみ30日間無利息で借りることができるので、賢く利用すればかなりの利息を節約することができます。若しくは、少額融資の180日間無利息を選択することができます。5万円借りた分の金利が約半年間ゼロになるのです。消費者金融でもこれだけ長期の無利息サービスはなかなかありません。レイクのデメリットは、最高金利が18.0%と銀行カードローンにしては高いところです。大手消費者金融と同等の金利が適用されています。

→新生銀行カードローン レイクの無利息期間をチェック!

 

どうしても消費者金融で低金利で借りたい!

大手消費者金融であれば、最低金利は銀行カードローンと同レベルの水準になります。
審査スピードが早くサービスが充実していて、審査の申し込みも銀行より敷居が低い、消費者金融で融資を受けたいと考える人もいるでしょう。
便利な消費者金融から低金利で借りることができれば、言うことありません。
残念ながら、初めての融資申込で最初から低金利が適用されることは、ほとんど期待できません。ただ、今後の利用状況によっては、低金利が適用となるチャンスはあります。
そのためには、カードローンの利用と返済の実績を作り、限度額を増額していくことが必要です。

 

初回申込ではなぜ最高金利が適用されるかというと、返済実績がないために、きちんと返済をしてくれる人かどうかを、消費者金融会社が見極められないからです。
消費者金融のキャッシングは担保や保証人も不要で、かつ大手銀行のように保証会社がついているわけでもないので、融資をした人に返済をしてもらえないとそのまま会社の損失になってしまいます。
審査においては、年齢や職業の安定性、年収など表面的な条件のみで判断をするため、初めて融資を受ける人が責任を持って返済してくれる人かどうかまではわからないのです。
融資と返済の実績を積んだ後、増額申込などによって利用限度額が上がれば、低金利が適用されるケースが多いです。
この返済の実績は信用情報に記載される項目の1つであり、一定期間は金融機関の間で情報が共有されています。

信用情報について(CICホームページ)

 

100万円以上の融資に対しては、金利を15%以下にしなければいけないという法規制があるため、高額限度額が設定される人の金利は必然的に安くなります。
条件的に、銀行カードローンの審査に通るのは厳しそうだから、消費者金融で低金利で借りたいと考える人もいるでしょう。かつての銀行融資は、たしかに審査基準は相当厳しいとされていましたが、この10年で状況はだいぶ変わりました。銀行も個人融資に力を入れているので、審査だけでも受けてみることをおすすめします。

 

まずは無利息期間ありでキャッシング

消費者金融において低金利で融資を受けることを可能とするために必要なのは、利用と返済の実績を作ることです。プロミス、アコム、アイフルなどの大手消費者金融は、一定期間利息が発生しない無利息期間のサービスを設けています。無利息期間を利用することで、利息をあまり支払うことなく、お得に利用実績を作っていくことができます。初めて融資申込をしてお金を借りる人は、まずは少額で融資を受けて、このような無利息期間を上手く活用することがおすすめです。

無利息期間の他にチェックするポイントは?

無利息期間があるかどうかは、消費者金融を選ぶ時のポイントの一つです。消費者金融のカードローンを選ぶ際は、他にも次のようなチェックポイントがあります。

貸金業登録がされているか

法に則った業者を選ぶことは絶対条件です。
大手から選べば問題はありませんので、聞いたことがないような消費者金融は避けるのが無難です。

最高金利

金利はわずかな差でも損得の幅は大きいので、少しでも金利は低い方を選びましょう。
金利、借入額、返済期間によってどれくらい総額が違うかは返済シミュレーションで事前に確認することができます。

返済シミュレーションができるおすすめ金融機関一覧

返済方法

余裕のあるときに気軽に返済ができるように、返済方法の利便性もポイントです。
返済日を忘れてしまいがちな方は口座振替が便利ですし、できるだけ節約したいなら振込手数料が無料のATMが多いほうが使いやすいです。

最低返済金額

無理なく返せるように、毎月の返済最低額が少ない業者を選ぶ方が賢明です。
金融機関によってそこまで大きく変わるわけではありませんが、借り入れ前に最低返済額を把握しておくことは重要です。

限度額

借りられる額が大きいと、何かあったときも1枚のカードローンで事足りるので安心です。
ですが、生活費やショッピングに当てるのであればそこまでの限度額は不要なので、他のポイントを重視しても良いでしょう。
借り換えやおまとめを検討しているなら、限度額をまず確認しましょう。

無利息期間の内容

何日間いくらまで無料になるのか等、内容は会社によって異なるので要チェックです。

無利息期間が適用される条件

無利息を期待したのにがっかり・・・ということにならないよう、事前に確認しましょう。
その金融機関のカードローンを初めて利用すると言う条件は共通ですが、その他にもメールアドレスを登録するなどの条件がある場合もあります。

 

 

消費者金融の大手業者ではまず心配ありませんが、審査の甘い所が良いからと中小消費者金融を探している方の場合は要確認です正規の届出をしているか確認をするようにしましょう。ヤミ金など悪質業者の中には、虚偽の貸金業登録番号を自社ホームページに掲載している場合もあります。正規登録であれば、「関東財務局長(5)第●●●●●号」と記載されますが、悪質業者は違法な表記で「関東財務局長認可」など文言を変えていることがあります。
日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターに問い合わせをすると、貸金業登録がされている会社であるかどうかを調べてもらえます。また、金融庁のホームページにおいても、登録貸金業者の情報を検索することができます。

 

消費者金融の金利に関するQ&A

~万円借りると毎月の返済額、返済総額はいくら

初めて消費者金融からお金を借りるときは、不安になるものです。5万円程度でも、返済に追われることにならないだろうか、と心配になる人もいます。大手消費者金融の公式ホームページやCMなどの内容に、嘘があることはまずありません。5万円を、大手消費者金融の標準的な最高適用金利である18.0%で借入したとしましょう。30日間借りた場合の金利は739円です。返済に追われるような金額ではないと、安心できる人が多いのではないでしょうか。外での一食分のランチ代程度の利息です。5万円であっても、友人や同僚から借りればお礼は1000円以下のランチ一食では心苦しいでしょう。キャッシングは余計な気遣いが不要な分、利息を支払っていると考えることができます。
返済を重ねて元本が減ると、さらに金利支払いは減っていきます。5万円を借りて3ヶ月で返済する場合は、1回目の返済額は18,000円です。その内、元金に充てられる分が17,261円、利息分は先ほどの説明の通り739円です。2回目の返済額は同じ18,000円ですが、元金に充てられる分は17,516円と増え、利息分の支払いは484円に減額されます。3回目の返済は15,448円で済みます。元金に15,223円が充当され、利息分は225円です。3ヶ月でしっかり完済することができます。5万円を借りたのに対して、3ヶ月で返済した合計額は51,448円です。3ヶ月間で1448円の利息を支払うことで、誰に気兼ねすることもなく5万円を借りて完済することができるのです。

このように、希望する金額を借りた場合に利息と返済額、返済期間がいくらになるかといった具体的な計算を業界用語で「返済シミュレーション」といいます。返済シミュレーションは、各金融機関の公式ホームページで無料で行うことができます。具体的にご自分の借りたい金額、毎月返済できる金額を入力するだけで、詳しい利息や返済額を申込み前にチェックすることができます。借入金額と希望の返済回数を入力すると、毎月の支払額がわかる仕組みになっているシミュレーションもあります。消費者金融の利用に不安がある人は、返済シミュレーションで返済完了までの具体的イメージを描くことが出来ます。

返済シミュレーションができるおすすめ金融機関一覧

 

消費者金融の金利は審査で決定する?

消費者金融でお金を借りるときに適用される金利がどのように決まるのかについては、意外と知られていません。各社、「5.0%~18.0%」といったように金利の幅を設けているので、できるだけ低い金利を適用してほしいと誰でも思うでしょう。適用金利は、法律で定められた上限金利を超えない範囲で、申込を受けた消費者金融が審査において決定します。ただし、事前に各消費者金融の公式ホームページで記載されている以上の金利が適用されることはありません。「ホームページでは良いことを並べて、実際にはもっと高い利息が適用されるのでは?」などと不安になる必要は全くありません。これまでの利用・返済実績のない初回申込においては、最高金利が適用されるケースが多いです。

金融機関でお金を借りるにあたって、金利と年利のちがいも理解しておくと良いでしょう。金利とは、お金を借りるときに発生する利息の割合をいいます。借りたい金額に金利をかけると、利息が割り出されます。ただ、これだけでは期間が反映されません。そこで、年利という考え方が必要になります。年利は、1年を単位として定められた利率です。消費者金融で借りたお金は、利用日数分だけの計算による利息を支払えばいいのです。

 

消費者金融の利息の計算方法が知りたい!

消費者金融からお金を借りると、元本(=借りた金額)のほかに利息を支払わなければいけません。正確に利息を把握しておくと、計画的な利用や返済計画にも役立ちます。自分で簡単に利息を把握するためには、次の式に数字を当てはめて計算するだけで求められます。
利用残高(=借りている金額)×実質年率(=適用金利を小数点で表したもの)÷365×利用日数

たとえば、20万円を金利18%で30日間借りた場合について計算してみましょう。
20万円×0.18÷365日×30日=2959円
20万円を30日間借りると、2959円の利息がつくことになります。30日間の無利息期間が適用される場合には、この金額分の利息支払いが免除されることになるのです。
消費者金融でお金を借りる場合、利息は借入残高に対して利用日数分だけが計算されます。そのため、早く返すほど利息支払いは少なく済むのです。

 

 

消費者金融の金利問題の推移

「消費者金融はサービスも良く、賢く利用すれば便利と宣伝されているけれど、本当は違法金利をとられるのでは?」と不安を感じている人もいるかもしれません。現在はそのような心配は全くいりませんが、不安を払拭するためにも、これまでの消費者金融業界における金利の推移をご紹介します。
金融機関による個人への融資は、昭和4年の日本昼夜銀行からの小口融資が始まりとされます。当時は年8%の利子と1口1円の手数料が徴収されました。使用用途は限定され、保証人も必要でした。1950年代半ばを過ぎると、信用金庫等が積極的に融資に乗り出しました。消費者金融へ参入する都市銀行も増加しましたが、その時点でもまだ担保や保証人の確保が必要で、使用目的も限定されていました。1960年代の高度経済成長期に突入すると、一気に業界は変革を遂げました。後の三洋信販である三洋商事などによるサラリーマンへの小口融資が開始されたのです。サラリーマン金融とも呼ばれ、サラ金という用語が誕生したのもこの頃です。

 

消費者金融がサラ金と呼ばれていた時代は、今とは比較できない程の高金利でした。1983年までは109.5%という高金利が合法だったのです。1986年には73%、1991年には54.75%と、徐々に上限金利は引き下げられたものの、1990年代には、年利40.04%という高金利で融資を行う消費者金融が多数ありました。これは、いわゆる「グレーゾーン金利」と呼ばれる法律の抜け穴が存在していたためです。グレーゾーン金利とは、利息制限法による制限利率(現在は年15%~20%)は超えるものの、出資法の規定する上限利率は超えない範囲の金利のことを指します。かつては、この出資法の上限利率が年40.04%だったのです。2000年に29.2%になるまで、40%台の高金利は10年近く続きました。このような高金利であっても、バブル崩壊によって経済的に苦しむ人が増え、1993年から導入された自動契約機によって家族にバレずにお金を借りようとする人が増えました。クレジットカードの支払い方法でおなじみのリボルビング払いは、1988年に都市銀行がカードローンに導入したことで急速に広まりました。当時は学生も簡単に借りることができたため、リボ払いによって金銭感覚が狂ってしまい、多額の借金を抱えてしまう若者が急増しました。消費者金融の全盛期といわれる時代に突入し、専業大手業者には株式を公開する会社も登場しました。

 

しかし、この頃から強引な取立てや回収などが社会問題として新聞やテレビでも取り上げられ、世間からの指摘や批判を受けるようになりました。甘い審査基準や高金利が見直され、改正貸金業法制定の流れに進む契機となったのです。平成18年に行われた出資法の改正により、年利上限が20.0%に引き下げられました。全国で多重債務者の問題が表面化して、日弁連による出資法の上限金利の引き下げ等を求める意見書や市民による高金利引き下げ要求が国を動かした結果です。このことによって、当時の消費者金融が年29.2%もの高金利で貸し付けをすることができた、グレーゾーン金利は事実上廃止されました。
現在の大手消費者金融には、10年前のような高金利で貸し付けをするところはありません。「昔とはいえ、考えられないような高金利で貸し付けをしていた消費者金融は、信用できないのでは?」と不安に思うかもしれませんが、法律が厳しくなったことにより、かつてのサラ金業者の多くは撤退・廃業しました。

 

現在の大手消費者金融の多くは銀行の傘下にあり、いわゆる銀行系消費者金融と呼ばれます。プロミスはかつての消費者金融会社から一新し、SMBCグループが展開するサービスブランドの名前となっています。国や都道府県に貸金業登録の届出を行い、貸金業登録番号を付与されている消費者金融であれば、法律に則って運営をしています。法律の抜け穴であったグレーゾーン金利が存在しない今では、どの消費者金融から借りても年20%を超える高金利融資となることはありません。
平成18年は、出資法が改正されただけの年ではありません。貸金業法が国会の全会一致で可決・成立した年でもあります。貸金業法の制定により、消費者金融業界が大変革を遂げるきっかけともなりました。貸金業法は、消費者金融からの借入れについて定めている法律です。返済できないほど多額の借金を抱えてしまう方を生み出さないために、この法律はつくられたのです。貸金業法においては、上限金利が年29.2%から15%~20%に引き下げられたことに加えて、貸金業者に対する規制の強化と総量規制が規定されました。

 

規制強化の一環として、貸金業登録をするためには、純資産が5,0000万円以上必要となりました。このため、安定基盤のない業者や、法外な高金利で融資を行う悪徳業者の多くが登録を取り消されました。特に、俗に「トイチ」と呼ばれていた、年利365%という高金利貸をする業者のほとんどが登録を取り消されたため、被害を未然に防ぐことに貢献しました。トイチには、「十日で一割の利息を取られる」という意味のほか、正式に東京都知事の貸金業登録を受けていたため、登録番号として「都(1)第●●●●●号」を公表していたことに由来します。(1)の番号は、貸金業登録の回数を示します。違法金利を請求するトイチは、2度目の更新時期までの3年間の途中で登録を取り消されるため、都(1)=トイチと呼ばれるようになったのです。

 

貸金業法により新たに制定された総量規制とは、借りられるお金の総額を年収の3分の1までとする、新しい規制です。この規制ができたことにより、収入に見合わない、返せないほどの借金を抱える人が減少しました。住宅ローンや車のローンなど、一般的に低金利で返済期間が長く設定されるものについては、総量規制の適用外です。複数の借入れを低金利のカードローンに一本化する、いわゆるおまとめも、利用者に経済的なメリットがあるため、総量規制の対象外です。
このように、現在の消費者金融にかつてのサラ金の影はありません。法定上限金利も引き下げられ、安心してお金を借りることができます。経営基盤が厚い銀行系の消費者金融であれば、より安心です。賢く消費者金融を利用するための補足としては、返済金額をしっかり把握して、計画的に利用することが大切です。

 

参考URL:

日本貸金業協会ホームページ

失敗しない!カードローン選びレッスン

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